アラン・ダグラスのプロデュースによるB.エヴァンスとJ.ホールの62年の共演盤。息の合ったピアノとギターのスウィンギーな、そしてデリケートなインタープレイで酔わせてくれる夢幻的なまでに美しい名演集。ジャズ入門盤としても最適な傑作盤だ。「CDジャーナル」

クールなリリシズム、そして最高のインタープレイで独特の表現、奥深いまでの演奏。これこそジャズ最上のセッション、まさに最高傑作!

ピアノとギターのデュオによる傑作。ジャズの数あるデュオ・アルバムの中でも最も有名なアルバムだ。
同世代のアーティストであるピアニストのビル・エヴァンスとギタリストのジム・ホール。
彼らはそれぞれの楽器の革新者であり、すでに名を成していた両者が繊細で重厚なデュオ演奏をくり広げた。
マイ・ファニー・ヴァレンタイン」をはじめとする名曲を取りあげ、バラードを主体としながらも、
スリリングなインタープレイが展開される。(録音:1962-4、5)
●参加アーティスト:(p)ビル・エヴァンス&(g)ジム・ホール

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ビル・エヴァンスのピアノとジム・ホールのギターが交錯する、コラボレーションアルバムである。本作の2人の絶妙な競演は、その後のジャズ界に「インタープレイ」という言葉を流行させたほどである。ムーディーな雰囲気で、部屋を暗くしてウイスキー片手に夜を過ごしたいときや、悠々とした気分で読書するときのBGMに最適だ。また、水面下で女性が漂うジャケットの美しさも評判になった。
リチャード・ロジャースの名曲<1>は、リズム感のあるスリリングな演奏に仕上がっている。別テイク<2>も収録されているので、その微妙な違いを聞き比べるのもおもしろい。別テイクといえば、ホールの代表的なオリジナル曲<7>も2つのテイクが収められている。残りの7曲は、すべてゆったりとした曲である。59年の映画『拳銃の報酬』のサントラに使われた<9>は、マンハッタン・ジャズ・クインテットの美しいワルツ曲だ。
繊細な表現力をもった2人の世界が絡みあう、まさに名盤中の名盤だ。(新井由己)

ディスク:1
1. MY FUNNY VALENTINE 5:24
2. I HEAR A RHAPSODY 4:40
3. DREAM GYPSY 4:34
4. ROMAIN 5:23
5. SKATING IN CENTRAL PARK 5:24
6. DARN THAT DREAM 5:09
7. STAIRWAY TO THE STARS 5:41
8. I’M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU 4:17
9. MY FUNNY VALENTINE [alt tk] 6:57
10. ROMAIN [alt tk] 5:24
11. DANNY BOY 10:41
12. LIKE SOMEONE IN LOVE 6:27
13. IN YOUR OWN SWEET WAY 2:58
14. EASY TO LOVE 4:39